「人と共生するロボット・システムの対話知能」を目指して
ロボットが自律的に行動・対話し人間と共生・協働しつつ社会を豊かにする。
こうした世界はこれまでサイエンスフィクションなどでしばしば描かれてきた未来像ですが、未だにそうした世界には至っていません。
しかし近年、自然言語処理技術の発展により、私たちの目の前に「対話する知能と呼ばれるもの」が表れつつあります。
では、ロボットが実際の世界で我々と共生するためには、あとは何が必要なのでしょうか?
何に取り組む研究室なのか?
ロボットなどのシステムが人間と同じ空間で動作するにあたり、言語を用いたコミュニケーションは欠かせないものです。
ロボット対話知能研究室(吉野研究室)では、「人と共生するロボット・システム」の対話知能を実現するという目標の元で研究を進めています。
具体的には、実世界で動作する対話機能を実現するため、理解・生成の研究ではそれぞれ言語を中心に、音声、画像、ロボット動作などの多様なモダリティを利用します。
対話制御、思考、推論、知識構造、感情などの仕組みについても取り扱います。
また、これらに関連した自然言語処理、音声言語処理、マルチモーダル情報処理、機械学習などの基礎研究についても取り扱います。
このように、我々の生活に役立つロボットの研究開発をすると同時に、そうした研究を通じて人間の知能とは何かを明らかにしようとします。